左一側性とは、背骨は左側に「ズレ」が発生し、かつこれは階段状に規則的に起きていることを言います。 骨の位置が「ズレ」ることは、他の療法でも言われていることですが、他の療法との違いは、背骨は左側にしかズレないという左一側性を見出したことにあります。この左一側性の背骨の「ズレ」が、アシンメトリ現象を引き起こす原因となります。
●定義
背骨のズレは左側一側に発生し、そのズレ方は規則的に階段状となる。
●理由
ズレの多くはこれまでの観察や臨床の結果、ほとんどは左側にでることから左一則性という規則性があると考えられている。
●モルフォセラピーの考えるズレ
アシンメトリ現象
背骨が左にズレることによって、左半身の形態と知覚に特異的に現れる規則性(左一側性)をもった現象。アシンメトリ現象はさまざまな疾患と連動しており、日によって左右差に増減が見られるので、体調のバロメーターともなります。
●詳細説明
神経は上位が機能的に優位となっていることは周知の事実です。 神経経路は、一番高い位置に有る脳~脊髄(中枢神経)から、さらに延髄や脊髄から枝分かれして末梢神経へと繋がります。
中枢神経も末梢神経も神経は機能的に上位が優位ですので、その為、末梢神経も上位の情報伝達が滞ると、それより末梢部位への神経の情報伝達が滞りやすくなります。
実際に背骨の上方で有る頸椎から順番に「ズレ」の矯正を行うことで、局所的にも、全身的にも、神経の情報伝達が見違えるように変わっていきますが、背骨の下方である腰椎から矯正を行っても、局所的な改善は認められますが、全身的な改善は認められづらくなります。
このことから、これまでの観察や臨床にて上から順番に矯正を施すことで、想像以上の効果を生み出すことが多々有ります。
首の痛みを改善する為に、頸椎の矯正を上から順番に行うと、首の痛みだけでは無く、顎関節症が良くなったり、不眠が続いていたのが寝られるようになったり、張り出したお腹が緩んだり、むくみが改善されたりと局所や全身に至るまで、体が良い方向に向かう反応が、
様々起きているのです。
このことからも、背骨の「ズレ」は偶発的にランダムに発生するのでは無く、階段状に規則的に発生という現象が有るということが、これまでの観察や臨床、基礎医学の観点からも
存在することにたどり着き、この発見は医学的にも大変興味深いものであり、現在は医師、医学研究者を中心としたモルフォセラピー医学研究所(通称:モルセラ医研)にてさらなる研究が進められています。
参考資料
- 国立研究開発法人国立環境研究所 (「左右非対称性のゆらぎ」)
- 椿 宜高 地球環境研究グループ野生動物保全研究チーム総合研究官